D300sはフルスペックではありませんがハイビジョン動画が録画できます。専用のビデオレコーダーには到底かないませんが、コンパクトデジカメに付属のハイビジョンよりは数段上の画像で録画できます。
ところが音声がひどい。モノラルなのは仕方ないとして、おそらく自分自身が発していると思われるノイズがずっと入りっぱなし。そのせいか音質にも透明感がありません。外部マイク無しでは単なる動画メモで終わってしまいそうなくらいの音質です。
外部マイクを取り付ければステレオでも録画できるのですが、D300sのマイク端子からは電源が供給されていません。従って外部マイクには専用の電源が必要です。自ずとプラグインパワー方式のマイクは選択肢から外れるので、この時点である程度は質の高い録音を目指さざるを得なくなります。
ところで鉄道の音録りの場合、風音に掻き消されてしまいそうな遠くの汽笛のような小さい音から目の前を通過するSLのドラフト音や耳をつんざくような汽笛の巨大な音までが対象です。つまりダイナミックレンジが圧倒的に広いという録音機器にとっては厳しい条件があります。
また、ほぼ振動に近いような低い音から制動時に金属同士が擦れ合う時に発生する非常に高い周波数までの音が対象でもあります。
上の図は阪堺電車が鉄橋の上で発した走行音、制動音のスペクトル図です。ソフトウェア(SoundEngine)の仕様で20Hz未満や20kHz以上の音が表示されていませんが、その帯域以外の音が存在していることは図からも容易に想像できると思います。
つまり可聴域を大きく超える広い周波数帯域をカバーできる周波数特性も要求されるわけです。
これら厳しい条件の音を収録するためには音楽CDの音質をも上回る24bit 96kHzでのステレオPCM録音が可能であることが必須条件となります。
D300sでは量子化は16bitまでという仕様のようですから、録音と録画は別々の機械で行うことになります。
ただ、専用のHDビデオカメラでも買わない限り、現時点ではまだ動画より静止画を優先していますので機材にはあまり多くのスペースを割きたくありません。ということで、どうしてもハンディタイプのレコーダーということになり、ZOOMの
H4nを選択しました。
さらにH4nはマイク用ファンタム電源(24V、48V)も供給できるXLR外部マイク入力端子を2つ持っており、マイクの選択肢が広がること、手頃な価格の商品であるということも選定の大きな理由になりました。
ついでに昔から大好きだったフュージョンバンド、CASIOPEAのドラマーである
神保 彰さんも前機種ではありますが、お使いだということが私の背中を強く押してくれました。^^);
マイクは当初は付属のマイクだけでの録音でしたが、やはり可聴域を大きく上回る帯域の録音ということもあり、更には未来の4チャンネルでの録音も考えてRODEの
NT5というステレオペアマイクを買い足しました。一応現在はこれがメインのマイクです。
そしてモニター用のヘッドフォンは
KOSS PORTA PROにしました。オープンタイプですが、低音もバッチリモニターできます。
お安くてレトロなデザインもお気に入りです。これでもポータブルタイプですので収納時は小さくなり、有り難いのです。1988年からモデルチェンジしてないなんて、スゴイわ!!
これらを自作の金具の上に据え付け、SLIKの超激安三脚、
コンパクトⅡの上に乗せて使用しています。コンパクトⅡはあまりにお安いので録音専用にと購入しましたが、写真用としてもいろいろ連れて歩きたくなる可愛い奴です。
最後はウィンド・ジャマーについて。
ウィンド・ジャマーはマイクが風にあおられたときに「ボコボコ」鳴るのを防いでくれます。ゴルフの中継などを見ていると長いマイクの先にフェイク・ファーを巻き付けたものをよく見かけると思います。そう、まさにあれです。
これがメーカー品を購入するとなると、どういうわけかとても高くつきます。ネットで探してみるといたるところに自作記事がありますので、恐らく他の方達も高いと感じられていると思います。自作生地についてはここでは特に書きませんが、材料の入手経路だけご紹介しますと、
こんなところにあったりします。10センチ単位で切り売りしてくれるのでありがたいです。ちなみに私はポイントが余っていたのでそれで購入しました。
※残念ながらギャラリーにアップしている動画のオーディオはCDと同等の 16bit 44kHz にまで落としてあります。
2011/02/09 20:26:00