オートドアミラー回路の自作
■失敗談
キーレスエントリーに慣れていなかった私は、たまにドアをロックしないまま車を離れることがありました。ひどいときは丸々一昼夜ロックするのを忘れてしまったこともあります。そこで、何とかこのロック操作を忘れないようにする方法は無いものかと考えるようになりました。
■駐車場の常識
また、失敗談とは別に駐車場内に止めてある他の車を見て気付いたことがあります。駐車中のほとんどの車のドアミラーが閉じたままになっているのです。「あれ、これって常識なの?」と急に不安になり、駐車場内の車の統計を取ってみることにしました。結果、手動のドアミラーの場合を除いて、なんと80台中70台、ほぼ9割近くの方がミラーを閉じて駐車しておられました。これはもう駐車場での常識であったことに今頃になって気が付きました。ステップワゴンのドアミラーは特に大きいので今までお隣の方には随分ご迷惑をかけていたのだなと反省しきりです。
■動作仕様
そこで、ドアロックモニターも兼ねられるということでドアロックの動作にあわせてドアミラーの開閉を制御することにしました。回路図を示します。トランジスタは模式化してあります。またパスコンおよびワンショットマルチバイブの部分は省略してあります。
運転席側のドアロック、アンロックの操作があったときのみワンショットマルチバイブレーターで一定時間、回路切り替えのためのリレー(B)に電源を供給するようにし、ミラースイッチユニットの回路と開閉を制御するためのリレースイッチ(A)のどちらを使用するかを切り替えています。この部分、最初はトランジスタで組んでいましたが、ロック←→アンロックの連続動作に追従させることを考え、Retriggerableな機能が簡単に実現できる74HC123に変更しました。
また、イグニッションキースイッチの状態を監視し、キーがキーシリンダーに入っている間は動作しないようにしてあります。(
※注1)また、ロック/アンロックの状態をドライバー側のドア・ロック・ノブ・スイッチからとり、オープン/クローズの切り替えに使用しているのでロック←→アンロックの連続動作にも追従(これが結構楽しい)します。またこのような回路の場合、長時間の駐車も考えられるので、消費電力を抑えるための工夫も必要です。
※注1
特にこの部分、私の場合は電流を流し込む回路仕様にするとキーレスリモコンが利かなくなりました。また、逆に電流を取り出す場合も入力インピーダンスをある程度高くしてやらないとやはりキーレスリモコンが利かなくなりますが、その際はノイズ対策が必須です。この部分は試行錯誤するにも注意が必要です。自己責任で!!
上が完成したユニットです。
■取付
さて取付作業です。最初はイグニッション・キー・スイッチの配線(回路図の赤線部分)です。まずステアリング・コラム・ロアカバーを外し、写真下のコネクタの赤矢印の配線から取り込みます。(向かって右側の端、赤/白のコードです。
すぐ近くに白/赤のコードがあるので要注意!)
続いてドアロック・ノブ・スイッチ信号です(回路図の青線部分)。写真下の矢印のコネクタの配線(黄/赤)のコードから取り出しました。手の入りにくい位置で細かい作業をするので大変です。写真も撮りにくい。
コネクタの拡大写真です。図の赤矢印のコードですが、私の場合は半田付けと粘着テープで接続しています。進行方向に向かって右下のコードです。カラーパターン(黄/赤)もお解り頂けるかなと思います。
最後にミラーコントロールスイッチの配線です。ミラーコントロールスイッチを外し、赤/白、赤/青の配線(回路図の緑線部分)を切断し、リレーの接点を割り込ませます。これで完成です。
■使用感
ドアロック、アンロックの操作でミラーが動くというのは見ていて結構楽しいものです。ましてやキーレスリモコンの場合はキーの小さなボタン一つでロックノブとハザード点滅とミラーが動作するわけですから、用もないのに遊んでしまいます。この楽しみのおかげでドアロックを忘れることは全く無くなりました。一応、何かの時のためにこの機能を停止するためのスイッチ(回路図青点線囲み部分)を付けましたが、どうやら使うことは無さそうです。