シーシーバーはアメリカンの必須アイテム!?
って言うと大袈裟なんでしょうが、アクセントだけでなくタンデム時の背もたれやシーシーバッグの取付、デイパックやザックなどの荷物の固定、ヘルメットハンガーなどなど、いろいろ使い途のあるパーツです。
ネットで探してみると「
ハリケーン」なんかが、目にとまりました。ところが例によってボルトのサイズや位置が合わない。ふぅっ、ため息が出ますな。
いつものように市販品をあきらめて自作を試みます。
まず素材ですが、後でメッキに出すと時間と手間と金額がかかりそうだし、バフ仕上げならDIYでもできるので、ステンレスの丸棒(φ13mm)を探しました。
材料はネットで探すと実店舗が通勤圏内にあったのでそちらで購入しました。サイズはφ13の2メートル。2メートルも要らないんですが、1メートルの次は2メートルなのだそうで...。価格は¥3,000+税でした。
加工は基本的に鉄の棒を曲げるのと同じです。
丸パイプを曲げる場合は中に砂を詰め込んだりするのですが、丸棒だとひたすら赤熱して力まかせに曲げるだけです。もちろん材料をバイスに固定してバーナーで炙るのですが、とにかく真っ赤になるまで熱します。でないとうまく曲がりません。バーナーに使用する燃料はブロパンガス混入の高カロリータイプが必須です。やっているうちに力加減が解ってきますが、ステンレスは硬いのでそれなりの力が必要です。
曲げた後は潰しです。これが結構苦労します。油圧のプレス機械なんかがあると良いんでしょうが、ここはDIYです。曲げる時と同様にひたすら赤熱し、レールなどの上で叩きまくります。そこそこの寸法精度を出してから最後はグラインダーで調整しました。
最後は光沢を取り戻すためにバフ(フェルト)と「赤砥」や「青砥」と呼ばれる研磨剤を用いてひたすら磨きます。
バフ仕上げはフェルトをグラインダーに取付て行うと割と簡単に、しかもみるみる内に金属の輝きが出てくるので楽しい作業です。
完成したシーシーバー。さすがにステンレスの丸棒だけあって剛性感たっぷりです。ハリケーンは格好が良いのですが、背もたれの位置が高く更に後傾過ぎるのでパッセンジャーがもたれ掛かるとふんぞり返ってしまいます。ホンダの純正だと背もたれは丁度良いのですが、後ろにピンと伸びた部分が無く、ヘルメットも掛けられないのでちょいと不便です。
それら両方のメリットを実現するため、写真のような形状としました。取付後のサイズも車高、車長いずれも変化が無いので車検もOKかな?
市販品に無い形状とサイズを実現できるのがDIYの良いところですね。あとはこれに背もたれと車載用カメラのホルダーなんか付けてみたいと思っています。
シーシーバーって英語では 'Sissy Bar' って書くんですね。「いくじなし」という意味だそうですが、いくじが無い人がつかまるくらい頼りないバーってことですかね。
※注
シーシーバーは基本的に車検は通らないそうですが、シーシーバーにバックレストが付いているとOKなのだそうです。
2012/05/06 20:10:00